こんにちは。たすく横浜教室の城日菜子です。 たすくでは、「自らの体験を、「私は」から始まる4語文で書く」という勉強をしている子が多くいます。 4語文を作る際には、SCOV(主語・補語・目的語・述語)の並びで構文するようにしています。 たとえば、「私は 冷たい お茶を 飲みました」と言ったような文章を作ることに取り組んでいます。 この文章の場合、「私は お茶を 飲みました」でも十分伝わるのですが、 「冷たい」が加わることで、文章がグッと詳しくなります。 4語文の課題に取り組んでいる子で、旅行に行った子がいたので、「どうだった?」と聞くと 「新幹線に乗った」と答えてくれました。(この時点では2語文です) その後、SCOVの構文を視覚化した4つの枠えを見せて、「大阪で、何を食べたの?」と聞くと、 なんとその子は、「私は かごのやで 炊き込みご飯を 食べました」と、 正しく構文された4語文で答えてくれました。 繰り返し机上で、4語文の課題に取り組んできたことで、 「最初に主語を言う」「最後に述語を言う」と言うことが頭に入った彼女は、 じっくり頭の中で考えて、日常生活の中でも少しずつ文章で表出しようとする姿が見られます。 また、視覚的な情報処理が得意な特性を生かし、4つの枠をリマインダーとしておいておくことで、 頭の中で文章を構成することがスムーズになりました。 様々な経験を積んで、言葉にする練習を積み重ねてきたこと。 表出する際に4つの枠など、リマインダーを用いたこと。 この二つが、彼女が4語文をスラスラ表出できた理由だと思っています。 私に完璧な4語文を披露した後の彼女は、とびきりの笑顔でした。 伝える、伝わる喜びを、今後も一緒に感じていければと思っています。